2022年第4週の本命銘柄の一つであるクイック(4318)の同業他社比較を行いました。
クイックてどんな会社?
専門性の高い製薬・建設関連、エンジニア、看護師など特定領域の人材紹介を主力事業としています。そのほか人材派遣・広告業なども展開しています。本店は大阪で、東京との2本社制です。リクルート系媒体物が中心で、海外は日系企業向け人材サービスの拡大に力を注いでいます。人事・労務管理向けWebサイト「日本の人事部」が成長しているようです。
クイックの業績

マネックス証券の銘柄スカウターというサービスを利用して同業他社比較を行いました。
*同業他社との比較方法は「1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資 超効率的な「ファンダメンタル分析」入門 (著者:森口 亮氏)」を参考にさせてもらったので興味のある方はご一読ください!
比較として同業他社のセイファート(9213)、ディップ(4262)、ピーエイ(4766)を入れました。
同業他社と比較して、原価率は高く売上総利益率は並の水準ですが、販管費率は低く抑えられており、結果的に営業利益率は高い水準を誇っています。
同業他社のディップ(2379)は売上高総利益率が非常に高いですが、販管費率も高いため、結果的に営業利益率はクイックと同水準となってます。
クイックの割安性
続いて購入に値するかどうか判断するため、PSR(株価売上高倍率)を比較しました。

銘柄スカウターに時価総額と今期売上高(会社予想)が記載されているので、これからPSRを計算します。(PSR = 時価総額÷今期売上高)
クイック(4318)のPSRは1.4倍でした。指標的には割安ですが、同業他社との比較では特に優位性はないようです。
同水準の営業利益率を誇ったディップ(2379)のPSRは5.0倍でかなり過熱感が出ています。
またセイファート(9213)のPSRは0.7倍と非常に低い水準になってます。業績は若干クイックよりも劣りますが、割安性という観点から言うと非常に魅力的です。
業績と割安性のバランスをみると、クイック(4318)とセイファート(9213)が魅力的と言えそうです。チャートを見ても両者とも右肩上がりの上昇トレンドであり、押し目を狙って購入するのも良いかもしれません。
まとめ
以上、クイック(4318)の同業他社比較をまとめますと以下のようになりました。
- 同業他社と比較して、売上総利益率は並の水準だが、販管費率は低く抑えられており、結果的に営業利益率は高い水準を誇ってる。
- PSRは1.4倍。指標的には割安だが、同業他社との比較では特に優位性はない。
- 同業他社のセイファート(9213)のPSRは0.7倍と非常に割安。業績は若干クイックよりも劣るが割安性は優位性あり。
- 業績と割安性のバランスをみると、クイック(4318)とセイファート(9213)が魅力的。
以上、ご参考ください!
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