この記事では、関東を地盤に『肉のハナマサ』『生鮮館』『スーパーみらべる』等のスーパーを展開し、また外食やイベントも兼営しているJMホールディングス(3539)の決算短信について分析します。
そのほか、JMホールディングスの株主優待や配当も紹介します。
この記事を読むことで、JMホールディングスがどんな会社なのか?、今後の株価の行方も参考にしていただけると思いますよ!
では本題に入ります。
*2025年12月12日に2025年7月期 第1四半期決算短信の発表がありましたので反映しています。
JMホールディングスはどんな会社?
JMホールディングスは、食肉販売、小売業、イベント関連事業、アウトソーシング事業、農産物販売など、幅広い事業を展開している企業です。
特に『肉のハナマサ』『生鮮館』『スーパーみらべる』等、食肉販売やスーパーマーケット事業で知られています。
JMホールディングスの株主優待はいつ届く?
JMホールディングスの株主優待の権利確定月は7月です。
保有株式数に応じて「精肉関連商品」・「南魚沼産コシヒカリ」・「商品券」からいずれか1つを選択できます。
[100株以上]
(1)2,500円相当の精肉関連商品
・国産鶏ムネ肉 2kg
・沖縄琉香豚ばら肉薄切 500g
・沖縄琉香豚切落し 500g
(2)南魚沼産こしひかり 2kg
(3)当社グループ商品券 2,500円分(500円×5枚)
[500株以上]
(1)3,500円相当の精肉関連商品
・国産鶏ムネ肉 2kg
・沖縄琉香豚ばら肉薄切 500g
・沖縄琉香豚切落し 500g
・イベリコ豚ベーコン 200g
・鎌倉ハムポークウインナー 400g
(2)南魚沼産こしひかり 3kg
(3)当社グループ商品券 3,500円分(500円×7枚)
[1,000株以上]
(1)5,000円相当の精肉関連商品
・国産鶏ムネ肉 2kg
・沖縄琉香豚肩ロース 1本
・イベリコ豚ベーコン 200g
・鎌倉ハムポークウインナー 400g
(2)南魚沼産こしひかり 5kg
(3)当社グループ商品券 5,000円分(500円×10枚)
[10,000株以上]
(1)10,000円相当の精肉関連商品
・国産鶏ムネ肉 2kg
・沖縄琉香豚肩ロース 1本
・イベリコ豚ベーコン 200g
・鎌倉ハムポークウインナー 400g
・松井牧場牛サーロインステーキ 180g×5
(2)南魚沼産こしひかり 10kg
(3)当社グループ商品券 10,000円分(500円×20枚)
前年の7月末日から当年の7月末日までの1年間、最低100株以上保有しないと株主優待は受けれません。
株主優待の具体的な申し込み方法については、毎年9月中旬頃に送付する「株主優待ご案内」にてお知らお知らせがあります。
JMホールディングスの配当は?
2025年7月期の予想としては、第二四半期で22円、期末で22円、合計44円の配当を予定しています。
100株だと年間4400円(税抜)となります。
配当利回りは約1.80%となります。(2024年12月17日現在の株価:2450円)
株主優待(2500円分)も合わせると実質利回りは2.81%になります。
まあまあですかね。
JMホールディングスの決算短信分析
JMホールディングスの4期前から今期に至るまで決算短信について分析しました。
なお、決算分析の手法は下記の本を参考にさせていただきました!
>> はっしゃん株の本!10倍株の探し方の評判と理論株価や決算分析シートの内容も!
JMホールディングスの業績推移
4期前から今期に至るまでの、売上、経常利益、株価、発行株数、時価総額、EPS(1株あたり純利益)、現金残高がどのように推移しているかを表した棒グラフです。
売上・経常利益・株価・時価総額・EPSはいずれも基本的に右肩あがりです。
現金残は今期減っていますが、決算短信によると自己株式の取得、法人税等の支払いによるものとのこと。
JMホールディングスの資産推移
上のグラフの棒グラフは、4期前からの1株(総)資産や1株資本(純資産)、折れ線グラフは理論PBR(理論株価÷純資産)と実際のPBRを示しています。
1株資産・1株資本ともにここ4期は右肩上がりでしたが、今季は減少しております。
前述の通り、自己株式の取得、法人税等の支払いが原因です。
またPBR、理論PBRは2期前から右肩あがりです。
JMホールディングスの株価と理論株価、資産価値・事業価値の推移
実際の株価と理論株価、その計算に使う会社の資産価値・事業価値の推移です。
事業価値・株価・理論株価はいずれも2期前から上昇しています。
JMホールディングスの売上に対する各種利益や販管費比率の推移
損益計算書から読み取れる各数値、粗利益率、販管費比率、経常利益率の推移です。
粗利率・経常利益率・販管費率がいずれも横ばいです。
JMホールディングスのROA、ROE、PER、理論PERの推移
ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)と、「理論株価÷EPS」で計算した「理論PER」と実際の株価をEPSで割ったPERの折れ線グラフです。
このグラフによって会社が総資産や自己資本を使って収益を伸ばしているか、減らしているかわかります。ROEやROAの時系列変化は成長が加速するか減速するかを示す重要なサインです。
ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)・理論PERは2期前からいずれも右肩上がりです。
一方、実質PERは今期になって下がっていますので、やや割安感が出てきています。
JMホールディングスの過去4期分の積み上げ式キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書の営業・投資・財務CFとフリーキャッシュフロー(FCF = 営業CF+投資CFで計算)を今期と過去3期分、積み上げ式で棒グラフにしたものです。
営業CF, FCFともに大幅なプラスです。一方、投資CF・財務CFはマイナスです
投資には積極的かつキャッシュは潤沢であり、ビジネスが好循環していることが伺えます。
JMホールディングスの株価チャート分析
以下はJMホールディングスの株価チャート(日足・週足)になります。
○日足
○週足
今年9月に高値をつけてから、一貫して株価は下降トレンドです。
1Qの決算発表は売上そこそこも利益の進捗が悪く、市場の期待を裏切る形となり、株価は大幅安となりました。
JMホールディングスの今後の株価予想
1Q発表時点の進捗は、売上高は24.5%、経常利益は18.4%、純利益は11.1%となっています。
利益の進捗が良くありませんが、これは大阪エリアへの新規出店等で一過性の費用が発生したこと、お米を中心とした食品等においての相場高の影響により売上総利益率が減少したことが主因のようです。
売上の進捗は悪くはないので、ビジネス自体は問題ないと考えます。
四季報のキーワードにも「関西攻略」とあるので、大阪店舗の利益が寄与するまでの辛抱と言えそうです。
JMホールディングスの決算分析まとめ
まとめると以下のとおりです!
- JMホールディングスの株主優待の権利確定月は7月。「精肉関連商品」・「南魚沼産コシヒカリ」・「商品券」から1つ選べる。
- 配当利回りは約1.80%(2024年12月17日現在の株価:2450円)。株主優待(2500円分)も合わせると実質利回りは2.81%。
- 業績は順調だが、特に2期前から成長スピードは上がっている。
- 投資には積極的かつキャッシュは潤沢であり、ビジネスが好循環している
- 株価チャートは直近では下降トレンド。
- 1Qの利益の進捗は悪いが、大阪出店と物価高によるもの
- 売上の進捗は悪くはないので、ビジネス自体は特段問題ない。
以上、ご参考ください!
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