実際の株価と理論株価、その計算に使う会社の資産価値・事業価値の推移です。

こちらも2期前は急落してますが、それ以降はいずれの指標も右肩上がりです。理論株価に対して実際の株価が大きく下回っているので、このグラフからも割安であることがわかります。資産価値も事業価値も上昇傾向なので問題なしです。

損益計算書から読み取れる各数値、粗利益率、販管費比率、経常利益率の推移です。
2期前からは売上、粗利率、経常利益率は上昇傾向である一方、販管費率は減少傾向であることがわかります。売上が上がりつつもコストは抑えて利益が増しているという理想的な状況が伺えます。

ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)と、「理論株価÷EPS」で計算した「理論PER」と実際の株価をEPSで割ったPERの折れ線グラフです。このグラフによって会社が総資産や自己資本を使って収益を伸ばしているか、減らしているかわかります。ROEやROAの時系列変化は成長が加速するか減速するかを示す重要なサインです。
現状、ROEやROAの伸びに対してPERや理論PERの伸びが緩やかです。市場の評価が得られれば、株価やPERの上昇も伸びていきそうです。

キャッシュフロー計算書の営業・投資・財務CFとフリーキャッシュフロー(FCF = 営業CF+投資CFで計算)を今期と過去4期分、積み上げ式で棒グラフにしたものです。
FCFがトータルで見るとプラスであることから過去4期全体では営業CFの範囲内で投資活動をしていそうです。
投資CFが全体で見るとマイナスなので将来のため現金を使って投資をしているようですが、棒グラフが短いのでそこまで大きな額は投資していないようです。しかし前期、今期とマイナスなので、2期前からは積極的に投資している様子が伺えます。
以上、レーサム(8890)の決算分析の結果をまとめますと下記のようになります。
- 2期前からは増収増益傾向
- PERやPBRといった指標は割安
- 業績の割に株価が伸びていない(上昇余地あり)
- 売上を伸ばしつつ、しっかりコストを抑えられている。
- 将来の成長性を示すROAやROEも上昇傾向。
- CF問題なし。直近2期では投資にも積極的な姿勢が伺える。
ご参考ください^^
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