保有株の一つであるタウンズ(197A)の決算短信の分析と今後の株価予想をしてみました。
*2024年11月13日に2025年6月期 第1四半期決算短信の発表がありましたので、反映しています。
タウンズはどんな会社?
院内で行う迅速抗原検査の体外診断薬専業大手で、新型コロナ、インフルなど呼吸器感染症が得意の会社です。
タウンズの主な事業内容
- 体外診断用医薬品の開発・製造・販売
- 特に迅速診断検査キット(イムノクロマト法)が強み
- 新型コロナウイルス抗原検査キット
- インフルエンザウイルス検査キット
- その他の呼吸器感染症検査キット
タウンズの特徴
- 院内検査向け迅速診断キットの専業メーカー
- 開発から製造・販売まで一貫した体制
- 呼吸器感染症分野での高い専門性と実績
- 医療機関での即日検査ニーズに対応
- 体外診断薬業界の主要企業
- 特に迅速検査キット分野での強みを持つ
タウンズの1株資産・1株資本とPBRの推移
1株資産や1株資本(≒純資産)の推移を追ったもので、その数字から理論PBRと実際のPBRを折れ線グラフで表しています。
1株あたりの資産と資本は2期前〜前期にかけて大幅に増やしています。
PBR、理論PBRは横ばいです。
タウンズの株価と理論株価、資産価値・事業価値の推移
理論株価と実際の株価を折れ線グラフで表したものです。理論株価の算出に使う資産価値、事業価値の伸びを棒グラフで表しています。
コロナが流行って好業績を叩き出した3期前は例外として、それ以降も資産価値、事業価値、理論株価はいずれも伸びていることがわかります。
それに伴って、株価、理論株価も上昇傾向にあります。
タウンズの売上に対する各種利益や販管費の比率
損益計算書の棒グラフと、その数字から割り出した「粗利率」「販管費比率」「経常利益率」の線グラフを重ねたものです。
3期前〜2期前にかけて一旦落ち込みますが、それ以降は売上・粗利益・経常利益・粗利益率・経常利益率がいずれも右肩あがりです。
一方、コストにかかる販管費比率は2期前から減少に転じているので理想的と言えるでしょう。
タウンズのROA、ROEの推移とPER、理論PERの推移
ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)の過去4期と今期の推移を棒グラフで表し、splpも「理論株価÷EPS」で計算した理論PERと、実際の株価をEPSで割ったPERの棒グラフを記載しています。
3期前を除いて、ROA・ROE・理論PERは横ばいです。
株価は前期から今期にかけて少しずつ上昇しています。
ROAが20%、ROEが約40%台と高水準で推移しています。
タウンズの過去4期分の積み上げ式キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書の営業・投資・財務CFとフリーキャッシュフロー(FCF = 営業CF+投資CF)を過去4期分、積み上げ式で棒グラフにしたものです。
営業CF・FCFが大幅にプラスであることから、営業CFの範囲内で投資活動ができていることがわかります。
タウンズの今期の進捗率
今期の進捗は1Q発表時点で、売上高は33.3%、経常利益は45.1%、純利益は62.4%となっており順調に進捗しています。
1Qは約3ヶ月前、すなわち8月時点を反映したものなので、新型コロナやインフルエンザの流行がまだ確認されていない時期の業績と考えられます。
これから寒くなり業績は伸びていくと思いますので、通期予想は余裕で達成可能と思われます。上方修正も期待できそうです。
タウンズのチャートと今後の株価予想
上記は日足のチャートですが、75日移動平均線がサポートラインとなって右肩あがりで推移しています。
9/6の565円を抜けてきたので、次の10/1の653円に向けて挑戦していきそうです。
配当利回りも4.87% (2024年11月14日現在)とかなりの高水準なので、キャピタルゲインもインカムゲインも狙える割安良好銘柄と言えそうです。
タウンズの2025年1Q決算短信の分析まとめ
以上、タウンズ(197A)の決算短信分析の内容をまとめると下記のようになります。
- 業績は売上、利益ともに右肩上がり。株価も上昇傾向。
- 粗利率・経常利益率上昇傾向、販管費比率は下がっていて理想的
- ROA・ROEはかなりの高水準
- キャッシュフロー潤沢
- 1Q進捗率は売上高は33.3%、経常利益は45.1%、純利益は62.4%で順調
- チャートは75日移動平均線をサポートラインとして上昇傾向
- キャピタルゲインもインカムゲインも狙える割安良好銘柄
ご参考ください!