2022年第4集の本命銘柄の一つであるきずなホールディングスの決算短信を分析しました!今後の株価の予想、配当性向&中期経営計画、きずなホールディングスの評判を調べたのでご紹介します!
*きずなホールディングスの同業他社比較はこちら
*2023年1月13日に2023年5月期第2四半期決算発表がありましたので反映しています。
きずなホールディングスはどんな会社?評判は?
家族を中心に少人数で執り行う家族葬における草分け的な存在で、「家族葬のファミーユ」ブランドを中心に直営ホールを展開、「弔家の灯(とむりえのひ)」「イマージュ」など複数ブランドを擁しています。要望にきめ細かく対応するオーダーメイド型葬儀プランが強みの会社です。
社員や元社員の口コミ(評判)を見ると社風や風通しはとても良いようです。またオーナー企業なので社長や副社長との距離が近いのも特徴です。
きずなホールディングスの業績推移

4期前から今期に至るまでの、売上、経常利益、株価、発行株数、時価総額、EPS(1株あたり純利益)、現金残高がどのように推移しているかを表した棒グラフです。
売上・経常利益は右肩あがりです。株価・時価総額は4期前のデータがなくここでは記載されておりませんが、右肩あがりです。
2022年9月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行った関係で、今季の発行株数は前年対比倍となっています。そのせいもあり、今季のEPSは前年よりも低下しています。
結論としては、順調に成長し続けていると言えるでしょう。
きずなホールディングスの1株資産・1株資本とPBRの推移

1株資産や1株資本(≒純資産)を4期前から追ったもので、その数字から理論PBRと実際のPBRを折れ線グラフで表しています。
1株資産、1株資本は右肩あがりです。今期は低下しておりますが、株式分割による影響なので問題ありません。
理論PBRは3期前より右肩上がり、実際のPBRもしばらく横ばいでしたが今期は上昇予想です。PBRの観点からも順調に成長しているようです。
きずなホールディングスの株価と理論株価、資産価値・事業価値の推移

理論株価と実際株価を折れ線グラフで表したものです。理論株価の算出に使う資産価値、事業価値の伸びを棒グラフで表しています。
理論株価・事業価値・株価は3期前から右肩上がりです。理論株価と事業価値は今期は減少しておりますが、株式分割の影響でEPSが下落したのが原因なので、問題ありません。
順調に成長し続けていると言えるでしょう。
きずなホールディングスの売上に対する各種利益や販管費の比率

損益計算書の棒グラフと、その数字から割り出した「粗利率」「販管費比率」「経常利益率」の線グラフを重ねたものです。
3期前から粗利益率・経常利益比率は上昇、販管費比率は減少という理想的なトレンドが見られます。
きずなホールディングスのROA、ROEの推移とPER、理論PERの推移

ROA(総資産利益率)、ROE(株主資本利益率)の過去4期と今期の推移を棒グラフで表し、そこに「理論株価÷EPS」で計算した理論PERと、実際の株価をEPSで割ったPERの棒グラフを記載しています。
ROA・ROEは3期前から右肩あがりです。理論PER・実際PERは横ばいです。
経営効率は高まっているようですが、株価には反映されていないようです。
きずなホールディングスの過去4期分の積み上げ式キャッシュフロー

キャッシュフロー計算書の営業・投資・財務CFとフリーキャッシュフロー(FCF = 営業CF+投資CF)を過去4期分、積み上げ式で棒グラフにしたものです。
営業CF・フリーキャッシュフローは大幅なプラスです。投資CF、財務CFはマイナスで投資にも積極的な姿勢が伺えます。
キャッシュフローは問題ないと言えるでしょう。
きずなホールディングスの配当と中期経営計画
配当金は出してません。当面配当を出す予定はないようです。
葬儀件数は増えているものの葬儀単価は下がっていることから、「少人数でも高付加価値」を提供できるオリジナルプランの比率を高めること等により、中長期的な単価下落トレンドに対応する方針のようです。
きずなホールディングスの今後の株価予想について
チャートは日足、週足ともに直近では上昇トレンドが続いております。
2Q時点での進捗率は売上が46.8%、経常利益は35.7%、純利益は35.9%なので、今期に限ってはあまり良い進捗とは言えません。しかし前年同期対比、増収増益は維持していますので、着実に成長しています。
今期はともかく中長期の視点で見れば、株価は伸びていく可能性は高いのではないでしょうか?
まとめ
以上、きずなホールディングスの決算短信の分析結果をまとめると、下記のようになります。
- 業績は右肩上がり。今季の初めに株式分割を行った関係で、今季の発行株数は前年対比2倍、今季EPSは前年よりも低下してる。
- 1株資産、1株資本、理論PBR、実際PBRはいずれも右肩上がり。
- 理論株価・事業価値・株価は3期前から右肩上がり。理論株価と事業価値は今期は減少しているが、株式分割の影響でEPSが下落したのが原因。
- 3期前から粗利益率・経常利益比率は上昇、販管費比率は減少という理想的なトレンド
- ROA・ROEは3期前から右肩あがり。理論PER、実際PERは横ばい。
- キャッシュフローは潤沢、投資にも積極的。
- 配当は今後も予定なし。「少人数でも高付加価値」を提供できるオリジナルプランの比率を高めるる会社方針
- 2Q時点での進捗率は売上が46.8%、経常利益は35.7%、純利益は35.9%であまり進捗は良くないものの、前年同期対比では増収増益
- 今季はともかく中長期では株価は上がる可能性が高い
以上、ご参考ください!
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