春から夏にかけて、お米を保存していると虫が湧いた経験はないでしょうか?
暖かくなってくると虫が発生しやすくなり、気付かず放っておくと大変なことになってしまいます。
本記事では、お米の保存中に虫がなぜ湧くのか、虫の種類、湧かないようにするための注意点などについて詳しく解説していきたいと思います。
お米に虫がわく理由は?どこからわく?
お米に虫が湧く原因は主に以下の3つです。
- 稲刈り時や保存時に産み付けられた卵が暖かくなってくることで保存中の米袋の中で孵化した
- 米袋のすき間から侵入した
- 米袋を食い破って侵入した
お米の保存期間中に虫が発生する原因は、お米に混ざった虫の卵が孵化するか、保存されている米袋などの外から侵入するかのどちらかです。
保存されている環境にもよりますが、虫が発生する米袋は大体常温で保存がされています。
そもそも、虫の発生がしやすい環境で保存してしまっているため虫が湧く場合が多いです。
冷蔵庫などの涼しい場所で保存しておけば、虫が発生するリスクも少なくすることができます。
お米にわく虫の種類
お米に湧く虫の種類は以下の通りです。
- コクゾウムシ
- ノシメマダラメイガ
- コクヌスト
コクゾウムシは25℃~30℃が活発に活動しやすい温度帯です。
メスが一生に産む卵の数は200個以上と言われており、繁殖能力は非常に高いです。
ノシメマダラメイガは、4~10月頃まで活発に活動する害虫です。
成虫の寿命は1週間と短いですが、その間に200個ほどの卵を周囲に産み付けます。
コクヌストは寿命が1年ほどで、他の2種類の害虫よりも長生きします。
また、一生で産む卵の数は300個以上で3種類の中で一番多く厄介な害虫です。
お米に虫がわかないようにするには?
お米に虫がわかないようにするためには、以下の4つを常に心がけましょう。
- 低温保存
- 密閉保存
- お米の保存場所の清掃
- 周りの食品もチェックする
お米を保存する際には、密閉の容器に入れて冷蔵庫の野菜室などの低温の場所で保存しましょう。
お米を保存する周りはなるべく綺麗に保ち、常に清掃を心掛けてください。
また、近くに他の食品も保存している場合は、そちらからも虫が発生する場合がありますのでチェックを怠らないようにしましょう。
お米に虫がわいてしまったときの対処法
もし、お米に虫がわいてしまった場合は、なるべくお米を綺麗に洗ってから食べるようにしましょう。
なかには虫がわくことによって不快に感じる方もいると思いますが、基本的には虫がわいても綺麗に洗えば食べることができます。
ですが、人によってはアレルギー反応を引き起こしてしまう方もいるので注意してください。
ノシメマダラメイガの幼虫は糸を吐くことによって繭を作るので、洗米の際には特に注意して洗いましょう。
おすすめのお米虫除けグッズ
お米に虫が寄り付かないようにするには、以下の物を入れて保存することがおすすめです。
- 唐辛子
- ニンニク
- わさび
唐辛子にはテルペノイド系化合物、ニンニクにはアリシンという成分が含まれています。
これらの成分は虫が嫌う成分なので、防虫効果があり非常に便利です。
また、わさびは強い匂いを発するのでこちらも防虫効果があります。
市販の物で唐辛子やニンニク、わさびなどに含まれている成分を混合した防虫アイテムが販売されていますが、唐辛子、ニンニク、わさび本体を使っても同じ効果が期待できます。
お米から虫がわいてしまいお困りの方は、ぜひ試してみてください。
お米の虫の対処法まとめ
- お米は虫がわく可能性があるのでなるべく低温で密閉して保存しましょう
- お米からわく虫はコクゾウムシ、ノシメマダラメイガ、コクヌストの主に3種類
- もし虫がわいてしまってもしっかり洗えば食べることができます
- 唐辛子、ニンニク、わさびは防虫効果がある
お米は保存方法が悪いと、虫がわいてしまう可能性があります。
特に常温で保存されていると、虫が活動する適温になる春から夏にかけてわく可能性が高くなります。
もし虫がわいてしまっても、綺麗に洗うことで問題なく食べることができますが、心配な方は食べないようにしてください。
なかにはアレルギー反応が引き起こってしまう方も居るので注意が必要です。
唐辛子、ニンニク、わさびには、虫たちが嫌う成分が含まれています。
そのため、防虫効果がきたいできるので上手に活用しながらお米をおいしく保存してください。
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